何でだろう?

福に憑かれた男 喜多川泰

売り上げが少しずつ上がって、生きていけるかの心配をしなくて済むようになった事業主が、この先どうなるのだろう?、この先何をしていけばいいのだろう?、という不安にかられることがあります。
それこそが、まさに欲しいものを手に入れた後に起こる感情です。

人間は生きている以上、よりよい生き方を求めるようにできています。
ゆえに、何がしらの目標を掲げて生きようとするのです。
ところが多くの場合、その目標は達成されればされるほど不安にかられます。
会社勤めする若者も同じです。
自分の給与明細を見て、この3倍は稼げるようになりたいと思います。
月日が流れ、その目標が達成する日が来ます。
その時、目標を達成した喜びで感動するのではなく、何とも言えない不安に駆られることが多いのです。