代受苦

瀬戸内 寂聴さんの講話から

不慮の死をどう受け止めたらいいでしょうか。

問い
 素晴らしい人が病気で苦しんで早死にするとか、震災で亡くなってしまうとか、小さな子供が交通事故で死んじゃうということは間々あります。
悪人や自分勝手な人が長生きすることが往々としてあるのに・・・。
なんか理不尽ですよね。

そもさん
キリスト教に「代受苦」という言葉があるんです。
キリストが磔にあったのは、人々の代わりに死んだんですね。
ほんとうに素晴らしい人が他の人の苦しみを引き受けて代わって死ぬんです。

いい人が不慮の死をとげたのは、その人がほんとうに素晴らしい人だから、神仏の目に留まって「代受苦」を受ける資格がある人として、亡くなったというように考えてほしいの・・。