代受苦

わたしの落書帳から

とてもいい人が短命で、病気や事故で亡くなることがある。
その反対に、あんな奴がと思われる人がヌクヌクと長生きしていることもある。
このような事実を見るにつれ、わたしたちは理不尽に思う。

けれど、いい人だからこそ、誰かに代わって「苦」を受け入れられる資格があり、誰かに代わって死ぬことができる資格がある、という考え方がある。

もしこの世が修行の場であるならば、「死」はこの世の修行を終えたということになり、卒業したことになる。
そういう視点でいうと、いい人が早くなくなるというのは、「あなたは、もうこの世の修行を終えましたよ。ごくろうさま」となるのだそうだ。
そう考えると、いい人が早く亡くなるのも納得できる。

これを、「代受苦」というそうだ。