今を一生懸命に生きればいい

いつでも死ねる 帯津良一

老後のことを心配してお金をコツコツ貯めている人がいます。
「いざというときのためです」なんて言うのですが、いざという時の貯めたお金は、ほとんどの場合、使われないまま残ってしまうものだそうです。
いざということが起こっても、まだ先にもっと大きな「いざ」が来るかもしれないと思うと、貯金を下ろせなくなってしまうのです。
それでは、お金を貯めておく意味がありません。
下手にためておくと、死んだあと、子どもたちが相続のことでもめたりします。

今日が最後だと思って生きると、お金に関する悩みも少なくなります。
最後の1日、自分にどれだけのお金が必要なのか、問いかけてみてください。
私はいつも思っています。
今夜、おいしくお酒が飲めて食事ができればいいと。

明日、何が起こるか誰にも分かりません。
明日どころか、一寸先のことも分からないのが現実です。
家を出た途端に、交通事故に遭うかもしれません。
仕事中に脳梗塞、心筋梗塞で倒れてしまうかもしれません。
3・11の大震災のときも、あんな大変なことが起こるとは、誰もが想像しませんでした。
そんな不確定な未来のことを心配したり、不安に感じたりするのはエネルギーの無駄使いです。
それよりも、今に集中して、できることを一生懸命にやるべきです。
そして1日が無事に終われば、それはとてもありがたいこと。
そのことを喜び、祝福すればいいのではないでしょうか。