人間万事塞翁が馬

「失敗することばかり」考えていると、ものの見事にうまくいかなかったり「チャレンジしても、どうせうまくいかない!」と思っていると、その思い通りにうまくいかない人生を歩むことが多いようです。
家族も大切だけど今は仕事の方が大切だと思っていると、定年間近に奥さんに愛想をつかされ、淋しい老後を送る羽目になる可能性が高くなります。

原始的な脳といわれている「脳幹」は血圧・心拍・呼吸などの生命維持と自律神経やホルモン分泌をコントロールしています。
そして「脳幹」には、過去のあらゆるデータが蓄えられています。
また「大脳辺縁系」は、呼吸・循環・排出・吸収などに関与し、さらに情動の形成や本能的欲求の形成をつかさどっています。
原始的な脳は「無意識」の領域なので、「理屈脳」で「無意識」の領域を変えようと思っても自由になりません。

インプットされる情報は「扁桃核」で「心地よい」と「不快」に判別され、「心地よい」と判断されればプラスの感情の記憶となり、「不快」と判断されればマイナスの感情として記憶されていきます。
大地震やいじめ・レイプ・幼児虐待など、極度の恐怖を体験して社会に対応できなくなる「PTSD]は、マイナス感情の最たるものです。

原始脳に記憶されたデータは、意識して変えようとしても変えることは難しいといわれています。
でも「大病して死と対峙」したり、自分の価値観を根底から覆してくれる「師」に出会ったり、「究極のどん底」に落ちたりした場合などは、過去のマイナス感情をプラスの感情に変える大きなきっかけになるそうです。