人生最後は思い出だけ

豊かな気持ちになるコツは、実はとても簡単です。
自分にふさわしいものを持ち、自分と合わないものを手放すだけです。
たとえば、自分とは合わない仕事や、周りの人に合わせて生きることをやめてみることです。
自分の人生途上にある「好きなもの」を増やし、「いらないもの」を減らしていくことで、心豊かで平穏な人生に変化していきます。

このような生き方は「孤独感」と一体です。
自分らしい生き方を歩むと決めた途端、1人ぽっちだと感じてしまうことがあります。
それは「自分らしい場所」には、自分しか存在できないからです。
この「健全な寂しさ」に耐える能力が、幸せに生きるためには必要です。

老人ホームのリビングで高齢のおじいちゃんの話しを聞いたことがあります。
「人生では、いいことも悪いこともないよ。結局、ただの出来事があるだけだよ・・」と言っていました。
おじいちゃんは、周りにいる老人たちを指さし、「ここには人数分だけの人生がある。お金を稼いだビジネスマン、教師、外交官や、大学教授、医者や弁護士もいる。もちろん、普通のサラリーマンもね。君も数十年もすれば、このような所に来るかもしれないが、その時君に残るのは名誉や地位やお金や尊敬ではないんだよ。思い出だけなんだよ。だから、良い思い出作りができるような生き方を選んでいくことだ。分ったかい・・」