人生をつくっているもの

人生をつくっているのは、その人の心です。
そのため、常に心は積極的に、明るく、前向きにしておかなければいけません。
でも、実際に常に前向きで生きるということは、本当にむずかしいことです。
なぜなら、人の心を暗くするのは、案外小さな出来事だからです。
心の持ちようが人生をつくる、ということを頭で理解してもうまくいきません。
多少のことでは明るさや前向きさを失わないだけの心の強さを身につけなければいけないからです。

素晴らしく鍛えられた肉体を見て「あの人はいいなあ。生まれつき素晴らしい筋肉がついていて」とは誰も考えません。
均整の取れた肉体、きれいに割れた腹筋は、その人の努力の賜物だと分かるからです。
ところが、こと心になると「あの人はいいなあ、生まれつき意志が強くて。私も、あの人のように生まれつき意志が強ければ、私の人生は違っていたのになあ」と、思ってしまいます。
でも心も肉体と一緒で、普段の学びや努力の積み重ねで、鍛えられていくものです。