人生における唯一の失敗

学生さんに「やりたいことは何?」と聞くと「海外旅行」「バンドを組んで演奏」「デートかな」「スキー」「ツーリング」「観光地に遊びに行く」など・・・、次から次へと答えが返ってきます。
次に彼らが就職してから「やりたいことは何?」と聞くと、途端に答えが詰まってしまい「まだ決まっていない・・」と言います。
質問の内容は全く同じなのに、社会人になると「自分でお金を稼げるもののうち、やりたいことは何だろう?」と勝手に質問の中身を変えてしまいます。

 本当にやりたいことは「自分が人の役に立てると自信が持てるもの」それを通じて「人の幸せに貢献できるもの」の中に隠れているようです。

敷かれたレールの上を失敗しないで順調に歩み、社会に出た人は、物事に挑戦する勇気が鍛えられていません。
いつも失敗しないように安定志向で生きてきたのですから仕方ありませんが。
自分のやりたいことを実行できる人というのは、人より数多く失敗を重ねてきた人のことです。
失敗とは思い通りにいかなかったというだけで、挑戦して得られた経験は何物にも代えがたい財産になっているはずです。
もし人生が、自分の望んだ通りのことしか起こらなかったらどうでしょう?
すべてが予定通りのことしか起こらないのですから「感動」も「幸せ」も「感謝の念」も沸かないでしょうね。

人生における唯一の失敗は「やりたいことがあったにもかかわらず、失敗を恐れてチャレンジしなかったこと」ではないでしょうか。