人は言葉通りになろうとする

心晴日和 喜多川泰

人生において起こるすべてのことの原因は自分にあります。
いいことも悪いことも、過去の自分のしたことが原因になって起こります。
すべての原因が自分にあるとしたら、「嫌なことは、今、起こってよかった!」と思いませんか。
自分で嫌なことが起こる種を蒔いてきたのですから、今、起こっていなければ、その種はもっと大きく育った時にやってくることになるからです。

人間をつくっているものは「言葉」です。
「お前は弱い人間だ!」と、毎日、何度も何度も聞かされていたら、それが事実でなくても、だんだん弱い人間になっていってしまいます。
人間は、毎日聞いている言葉通りになろうとするからです。
では人は、誰の言葉を一番多く聞いているのでしょうか?
それは他の誰でもない、自分自身です。
人間は、自分の言葉を一番多く聞いて生きています。
そして、その言葉通りの人になろうとします。
ですから、「自分は弱い人間だから」「友だちなんて作れない人間だから」「クラスの友達から嫌われているから」と、1日に何千回と繰り返し言っていれば、その通りに人間になってしまうのです。

ということは、自分を「明るく、強く、幸せに」してくれる言葉だけを自分にかけ続ければいい、ということになります。
いいことを言われたら「ありがとう!」と言ってそれを受け入れ、ひどいことを言われても、それとは反対の前向きの言葉を強く自分に言い聞かせるのです。