人に頼りにされ、必要とされる喜び

人のご縁ででっかく生きろ 中村文昭

僕が住んでいるのは借家です。
持ち家でもお金でも、それは幸せになるための手段に過ぎないはずです。
家を買ったために生活費を切り詰めて、心のゆとりまでなくしたら、手段ではなく、家を持つこと自体が目的になってしまきます。
愛する人がいて、仕事や収入があり、健康であることが、幸せの条件だというわけです。
大事業家や資産家になることに、僕は何の興味もありません。
お金は、思い立った時に動ける軽いフットワークのため、心豊かな生活を得るために稼ぐものです。
心のゆとりをもって、必要な時にパッと使える経済力があり、助けを求める人の所へすぐに飛んでいければそれでいいのです。
そのために必要なお金が稼げれば、それで十分です。

「金持ちになりたいのか、幸せになりたいのか、どっちだ」と聞かれたら、僕は迷わず「幸せになりたい」と答えます。成功して金持ちになりたいのと、幸せになりたいのとでは、大きな差です。

たくさんの人に頼りにされ、必要とされる喜び、この人でなければと求められる存在価値、こういうものを得てこそ、幸せな人生ではないでしょうか。