二利

看護師・僧侶 玉置妙憂さん

仏教では「二利」ということが説かれています。
自分の利益である「自利」と、他人のための利益である「利他」、この2つは同じように大切だといいます。
「自利」を犠牲にして人に尽くしても、私は我慢しているのだから、もっと感謝して、と善意の押し付けになることがあります。
また犠牲にした「自利」の見返りを求めたりしては、本当の意味での「利他」にはなりません。
自利を犠牲にすることなく、人に尽くすことができれば、それは自然と利他になるのです。

疲れたとき、苦しいとき、悲しいときは我慢せず、好きなこと、本当にしたいことをして、まず自分の心を満たしましょう。