世間

世間について、こんな話があります。

ある親子がロバを売るために市場に向かっていました。
親は、子供をロバ乗せ自分は手綱を引いています。
道で出会った人が言いました。
「自分はロバに乗って、年取った親を歩かせるなんて、何という親不孝者だ」
それで、あわてて親をロバに乗せ、自分が手綱を引いていると
今度は別な人が言いました。
「こんな小さな子供にロバを引かせるなんて、子供がかわいそうだ」
そこで、二人ともロバに乗りました。
すると、すれ違った人が言いました。
「そんな風にロバを虐待すると、市場で高くは売れないよ」
どうしようもなくなった親子は、ロバを棒にくくって二人でロバをかついでいきました。

これが世間というものです。
みんな自分の価値観で、好き勝手なことを言います。
では、どうすればいいのでしょうか。
世間を気にしなければいいのです。

でも、そうはいっても私たちは世間が気になります。
世間を気にしないためには、相当に強靭な自分の意志と精神の強さが必要になります。