下山

わたしの落書帳から

今、わたしの人生は、登頂を終えて山を下っているところ。
登っているときには見えなかった素晴らしい景色を眺めながら、一歩一歩下っている。
登っているときのような高揚感はないけれど、穏やかで心地よい気分だ。
何といっても、下りは楽だ。
ああ、このままで、もう十分と満足している。

寂しいなら寂しいままに、不安なら不安のままに、それらを味わっていればいいと思えるようになってきた。
もう無意味に抵抗することは、やめようと思う。
きっと、しみじみとした味わいにさえなるような気がする。