リタイア

アメリカ人の人生最大の目標は「ハッピーリタイア」だそうです。アメリカ人はこの目標があるので、日々やみくもに頑張れるのだといいます。

「子孫に美田を残さず」が信条で、ある程度の貯金と年金の目安がついたら、「引退して好きなことをやりたい」「自分のために生きたい」と考え、自宅は死ぬまでに処分する傾向にあるようです。

そうして50代前半でセミリタイアして、徐々に仕事を減らして、完全にリタイアした後は趣味やボランティア、たまに海外旅行などをして悠々自適に暮らしていくのが夢なのだそうです。

その背景にはキリスト教の価値観があります。アダムとイブが禁断の果実を食べてしまったため、その罰として一生の労働を課せられてしまった。だから仕事とは「苦役」と考えるようです。

私たちに日本人はどうでしょうか?

退職金と年金を手にしてマイホームまで所有しながら、男性はほとんどの場合家にいるだけで妻にうっとうしがられ、半ば仕方なく地域活動に出向きますが、今一つ馴染めず、かといって会社時代の同僚とも今更会う気にもなれない、というような方が多いように思われます。

誰にでも老後は必ずやってきます。早めに自分の人生を考え直す機会を持つことは、老後に後悔をしない時間を歩むためにはとても大切なことだと思います。