ラクに生きる

多くの人が、身体に力を入れて生きています。
「より良い人生を生きなければならない」と思い込み、「人に勝たなければならない」と焦っているのです。
「得をしたい」「損はしたくない」という、欲もあります。
スケジュール表をびっしり埋めていないと不安なのです。
でも、それは苦しい生き方です。

仏教者は言います。
「大したことのない自分」を生きればいいのですよと。

人間は、受け身で生まれてきました。
赤ちゃんは、人の手を借りなければ生きていけません。
人は人生の始まりから、他人の存在によって生き延びてきたのです。
それに気づけば、「こうしなくては・・・」とむやみに力を入れて生きることは不自然だと分かります。

自分が死ぬ間際にいると思えれば、すべてのことは大したことではありません。
人に勝ったことよりも、人に感謝されたことの方が、自分の満足感を満たしてくれることは間違いありません。