メメントモリ(死を忘れないように)

人は死ぬときに何を後悔するのかより

ホスピスとは、末期ガンの患者さんが痛みや呼吸苦などの苦痛をうまく緩和して、穏やかに過ごせるように、さまざまな職種の職員がチームとなってケアする施設のことです。
一般的に、死に向かうことが大前提であり、積極的な治療は行いません。
また、高度進行ガンを治すというのは不可能に近いことでもあります。

この理解がない患者さんは、高度進行ガンに対して、手術にせよ、抗がん剤治療にせよ、治療を受けすぎる傾向にあり、結果苦しむだけでなく、命を縮める危険をおかしてしまいます。

高度進行ガンは無理に手術しないで、腸の通過障害が起きたらバイパス手術、人工肛門造設、胆管が詰まって黄疸になったらステントを入れる、尿管が詰まったらステントを入れるなどの治療を施した方が苦痛が少なく、しかも無理なガン切除よりも安全で長生きすることが多いのです。
進行ガンでも、なんの治療もしないのに、苦痛なく長生きする人が意外に多いのです。