パニック障害 2

パニック障害では、興奮を伝達するノルアドレナリンが大量に分泌され、それによって恐怖や不安の感情が生じます。
こうして引き起こされた不安や恐怖も、通常なら前頭葉によって防御が働きます。
しかしパニック障害では、前頭葉の機能が弱体しているので客観的な判断ができず、不安や恐怖がさらに増大してしまいます。

満員電車に乗っていてパニック発作が起きた場合、最初は満員電車が怖くなりますが、やがて駅に近づくことさえ怖くなってしまいます。
更には混んでいない電車も、別の路線も、車の運転も、人混みも怖くなってしまいます。

自律神経は、状況の変化に即時に対応できるよう生態の機能を調節しています。
その自律神経が発作的に過剰に興奮するのが自律神経失調症です。
自律神経障害は本来、脳腫瘍・脳血管障害などによって自律神経が刺激されて起こります。
パニック障害では、自律神経中枢への過剰な刺激が伝わることで、同じようなことが起きていると考えられています。

パニック障害を持っている芸能人は多いと言います。
「飛んで飛んで飛んで・・・笑って笑って笑ううう???」という「夢想花」を歌って有名な円広志さんもパニック障害だと告白して、本を出されています。
その本の中にこう書かれていました。
『あるバラエティー番組のパネラー3人は3人ともパニック障害だった。そのため本番前に椅子が揺れないようにしっかり固定させておく。お互いに「つらかったら、薬あるから」と囁いて、その場をなんとかしのいでいるのです』と。