トムとアン 最終

もしも、好きではない職業にしか就けないとしたら、自分の人生は一体どうなってしまうのでしょうか?
でも、お金のためには「仕方がないさ」と思って、「我慢している人」は多いように思います。
人生も買い物と一緒で、何かを手に入れるには代価を支払う必要があります。
自分が真に求めるものを得るためには、それなりの犠牲が伴います。
より価値のある何かのために、いくつかを上手に明らめることは肝心です。

属する組織、会社の肩書に頼らない、本来の自分を見定めておくことも大切です。
「00会社の平山さん」ではなく、ただの「平山」として、どう生きるのかが問われます。

本当の自分に立ち戻り、新たな目標に向かって歩み始めるのに、遅すぎるということはありません。
難しいのは、最初の一歩を踏み出す時です。
トムの場合、最初の一歩を踏み出す時に妻のアンの後押しが大きな力となりました。

人生の大きな岐路で、どっちの道を歩むか選択するのに迷っているとき、進むべき道をそっと照らしてくれるのは、傍でいつも見守る家族や友人であることが多いように思います。
私の場合、郵便局を勤続30年で「退職して独立を決心」させてくれたのは、妻からの一言でした。
「あなたの人生だから、やってみたら。ダメならその時は、あなたも私も、子供たちも、1人1人が10万円ずつ働けば食べていけるでしょう」

その言葉に勇気づけられ、すでに17年以上が過ぎました。
結果は、オーライでした。