チベットの人々

チベットの人々は、毎朝1時間お祈りをする方が多いと聞きました。
何をお祈りするのかというと「すべての人の幸せと平和・・」だそうです。
世界中の人が「平和や人々の幸せ」を望んでいます。
「すべての人の幸せと平和を願う」ということは「すべての人の中に自分も含まれている」ということになります。

チベットの人は「健康で長生きできますように!」と祈ります。
それは、ただ長生きがしたいというのではなく、「長生きして一人でも多くの人を助けたい!」という気持ちからです。
日本では「自分のことと身内の幸せ」のことしか祈らない傾向がありますので、少し恥ずかしい気がします。

輪廻転生を信じるチベットの人でも「やはり死ぬことは怖い」といいます。
それは何故かといいますと、「良いことを十分しないまま、死ぬのが怖い!!」ということだそうです。
「良いことをし足りなくて、死ぬのが怖い!」という発想は、今の日本ではなかなか難しい発想ですが「真理」かもしれません。

「私」なんてものはそもそも幻想ですから、すべての人のために祈り、行動するということは、自分のことも含めて祈っていることになります。
「生きとし生ける人たち」のことを真剣に祈る、それがやがて「自分に戻ってくる」ということなのでしょう。