ダイエット

目の前の甘いものや、深夜のごちそうを「我慢することで得られる快楽」というものがあるならば、それは「相当高度な快楽」だと思います。
「高度な快楽」とは、誘惑に負けずに食事の量を減らして、ポッコリ出たお腹を引き締め「学生時代の引き締まった肉体の自分になれた」という達成感でもあるでしょうし、「ダイエットを決めた自分との約束を守れた」ことで得られる自信にもつながります。

目の前のおいしいものの誘惑に負けるよりも、苦しくても「なりたい自分になれた」達成感の快楽の方が強いと思えるようになれれば理想です。

イギリスの哲学者ミルは、「人はひとたび理想とされる快楽を知ると、誘惑に負ける快楽に戻ろうとは思わなくなる」と言います。
それは何故かといいますと、「自分は理想とされる快楽を知っているという尊厳、つまりプライドがあるから」だと言います。

ダイエットを続けるためには、ダイエットを一度でも成功させたことがあるという成功体験が必要になります。
その成功体験が、自分に目の前の誘惑を我慢させ、ダイエットを続けるプライドを与えてくれることになります。

もしダイエットに成功したことがない人は、ダイエット以外で「目の前の誘惑を我慢して、何かをやり抜いた成功体験」を思い出してみてください。