タイプA型

頑張り屋で競争的、困難に遭遇しても自分の力で何とかやり抜こうとしている人がいます。

人に助けを乞うという気はありません。
働ける以上働き続けていないと不安を覚えます。疲労困憊して動けなくなったときに、初めて「やりきった」と思えます。

現在成績が良くても満足できません。
いつでも「もっと」よい成績を挙げようとしています。「もっと」という気持ちがある以上,これでいいという安心感はありません。強迫性といってもいいかもしれません。

その人の心の中は、バラのとげの上に座っているようなものです。現在も痛いが、動くともっと痛いのです。
そして、いつも内面から急き立てられています。これを向上心だと思いこんでいますが、じつはこれは「不安」以外の何物でもありません。

目標を持つのではなく「さらに高い目標」を持つことが望ましいと思っています。
最高と最善の区別が分かりません。
目標は高いが、そこには安らぎがありません。
瞬間的に「よくやった」と思えることはあっても「これでいい」と思えることはありません。すぐに「不安」になり、もっと高い目標を設定するのです。

いつも通りに事が進まないと、あせってパニックになります。

何でお金をそんなに稼ぐのか分かりません。
偉くなって見返そうとしているのか。
こんなにお金を貯めたぞ、と優越感を持っていたいのか。
昔の貧乏時代に復讐しているのか。
自分の存在意義をお金を貯めることでしか感じないのか。
だから、いつも追われるように働き、倒れるまで働くのです。

こういう人たちを心理学的に「タイプA]的性格というのだそうです。

 実は私にもこういう傾向がありました。
還暦を間近にしたころから「なにかおかしい」と思うようになり、自分を少しずつ変えようと努力してきました。
毎日自分に向けて「言葉」を発信することで、少しずつですが変わってきたように感じます。