ウマとソリ

「どうもあの人とは、ウマが合わない」「上司とソリが合わない」という話しはよく聞きます。
「ウマ」とは文字通り馬のことです。
馬は乗り手を選びますので、相性が合わないと乗り手を平気で振り落とします。
反対に、相性が合えば極めて従順になり、乗り手の技量以上の力を発揮してくれます。
「ソリ」とは、刀の反りのことです、
刀と鞘の反りが合わないと、刀は鞘に収まりません。

よく考えてみると、こうした関係は絶対ではありません。
人間が馬の性格をよく観察し、手なずけていけば、じゃじゃ馬でも乗りこなせるようになります。
馬の目をしっかりと見て、首筋をやさしくなでられる関係にもっていければいいそうです。
刀と鞘が合わなければ、鞘を作り直せばいいわけです。

でも人間は、相手を嫌うと「あいつは性格が悪い」とか、仕事上の評価まで低くしてしまいがちです。
こちらが嫌いになれば、相手もこちらを嫌いになり、関係は泥沼化します。
好き嫌いで人の価値の上下を結びつけるのは、避けた方がいいようです。

人脈つくりは、人に興味をもつことだと聞いたことがあります。
異性を好きになれば、相手のことを何でも知りたくなります。
「あなたのことを何でも知りたい!」と恋人同士が言うように、人脈つくりも恋愛と同じように相手に興味を抱くことです。