アインシュタイン

アインシュタインが子どものころ、この子がすごい人になろうとは、誰一人思いもしなかったといいます。
それもそのはず、彼は発育の遅れた子供だったのです。
言葉を覚えるのにも苦労するほどで、先生たちからは困った子だと言われるし、両親までもこの子はどうなるのだろうと、心配したそうです。

ところが、アインシュタインが26歳の時「特殊相対性理論」「光量子論」などを発表すると、一夜にして世界一の有名人になっていました。
でもアインシュタインは、名声だの財産だの、誰もが欲しがるものを一向に欲しがりません。
船で大西洋を横断するときに、船長が特別室をお使いくださいと言っても、アインシュタインは即座に断り三等室を望んだといいます。

50歳の時には、ドイツ政府から様々な栄誉を授けられ、ポツダム市には胸像が立てられ、住居とヨットまで贈られました。
でも、その数年後にはナチスから追われる身になり、一切の財産は没収されました。

アインシュタインは言います。
「ぼくの相対性理論を理解できる人は、世界に12人しかいないけど、相対性理論を説明した本は山ほど出版されている」
アインシュタイン自身は、「相対性理論」を次のように説明しています。
美人の傍にいると1時間はわずか1分間のように感じられるが、熱いストーブにくっついていると1分間が1時間にも感じられるーこれがつまり相対性理論なのですよと。

最後にアインシュタインはこう言います。
「ぼくは誰にもまったく期待しないーだから幸福なのさ」