わたしの落書帳とは

わたしの落書帳から

競争社会では「勝つ」という優越感と「自分だけを喜ばせる幸せ」の追求という価値観になりがちだ。
この価値観にどっしりと浸かっていると、やがて「自分を支えてくれるものがなにもない」ことに気づく。
「今まで自分は何のために頑張ってきたのだろう?」
「俺の人生っていったい何なのだろう?」
という疑問が突然湧き出てきて、突然苦しくなったのだ。

こう感じたのが50歳を過ぎたころ。
頭の中は真っ白になり、深い霧の中に取り残された気分だった。
いやー、ほんとうにつらかった。

それから、夢中になって本を読みだした。
暗黒の霧を晴らしてくれそうなものなら、ジャンルは問わなかった。
少しでも心の琴線に触れる言葉が出てくれば、「わたしの落書帳」に書きなぐっていった。
その数、ワードで1,000ページを超えていった。
これらを整理しながら、当時を振り返りながら、毎日ここに書いている。

すべては、自分の心の整理のためだ。
そしてこれらの言葉が、やがて誰かの心の闇を少しでも明るくしてくれる材料になれば、これ以上うれしいことはない。