やり方をイメージして取り組む

手紙屋」 喜多川泰

人は目標を持つと、次に考えようとすることがあります。
それは「その目標を達成するためには何をすればいいのか」です。

今より少しでも上手になりたいと考えていた野球少年が、毎日素振りを100回するとします。
この少年が上達するかどうかは、その回数ではなく「素振りをどうやるか」にかかっています。
何も考えずに何回振ってもあまり意味がありませんが、1回ごとに頭の中に投手を思い浮かべ、その投手が投げるボールをどの方向に打ち返すのかというイメージをしっかりつくりながら振れば、1回の素振りだって大きな意味を持つでしょう。

勉強も全く同じです。
あなたは毎日の勉強の中で「今日は数学の問題を5問解こう」「このあと、英語の長文問題をやろう」などと決めてやっているかもしれませんが、同時にそれをどうやってやるのかを考えてみてください。
やり方を真剣に考えて取り組めば、何をやっても実力を延ばすことができます。