もっと子供をほめて

お母さんもお父さんも、子供によくなってほしいのです。
だから、子供のちょっとした過ちや失敗でも、すぐに目につきます。
「テレビばかり見ているんじゃありません」「宿題はどうしたの」「やるべきことを先にやらないでどうするの」、こんなことをお母さんは一日中言い続けています。

ところが子供が自分から手を洗い、勉強をしているときには、お母さんは安心して何も言いません。
もしそこでニッコリ笑って「あら、偉いわね」の一言がかけられるお母さんは、躾け上手なお母さんなのです。
「よい子」の姿に安心して叱らないのではなく、親はもっと積極的に褒めてあげてください。
下手な作文を書いたとしても、その子なりに懸命に考えて書いた1行、その子でなければ出てこない言葉に〇をつけてあげれば、子供の力ははるかに伸びていきます。
いくら良いことをしたからといって、いちいち褒めていたら甘やかすことになるのではないか、という心配は無用です。
どうしたって親は叱るべきところに目が行くのですから、少し意識して多めに褒めるくらいで丁度バランスが取れているはずです。

世の中は、何事にも結果を重視する傾向にあります。
本人がいくら「一生懸命勉強した」と主張しても、テストの結果が思わしくなければ受験に合格できません。
由々しき問題ですが、学校の先生ですら結果で子供たちを評価せざるを得ません。

そんなときでも、子供のそばにいて結果のプロセスを見守ってあげられるお母さんだけが、子供を褒めてあげることができるのです。
お母さんまでが結果だけを重視して子供を怒ってばかりいたら、子供はどんなに惨めでしょう。
お母さんの「微笑み」と「やさしい一言」で子どもは救われるはずです。