もっともっとと頑張り続けるタイプの人

こういう人はがんばり屋で競争的、困難に遭遇しても自分の力で何とかやり抜こうとします。
ゆえに人に助けてもらったという体験が少ないので、人を信じることが苦手です。
またこういう人は働ける環境がある以上、働き続けていないと不安になります。
休めないのは「休むと損をしている気持ち」になるからです。
そして疲労困憊して動けなくなった時初めて「これでいいか!」という気持ちになれるのです。

疲れていても休めないのは、おそらく小さい時につらい体験があったのでしょう。
仕事中毒になってしまうのは、小さいころ身近にいる信頼できる人と一緒にいて、リラックスすることを学習できなかったということに加え、楽しいことを体験する機会が少なかったということが考えられます。
そこで、いつも「人の期待に応えよう」として無理をするようになったのです。
嫌いなことを嫌いと感じる感性が、鈍くなってしまったのかもしれません。

こういう人は、現在成績がよくても満足できません。
いつでも「もっと」よい成績を挙げようとしています。
「もっと」という感性がある以上、「これでいい」という安心感は持てません。

こういう人の心は、薔薇の棘の上に座っているようなものです。
何もしなくても痛いのに、動くからもっと痛いのです。
そして、いつも内面から急き立てられています。
「こんなことはしていられない」という気持ちに追い立てられてるのです。
こういう人は「不安」だから努力します。
がんばっていないと「不安」だからです。

こういう人を作家に例えれば、本が50万部売れても満足できません。
「もっと」売れてほしいのです。
書くことがほんとうに好きな人は、書いていることで満足できるのにです。

こういう人とは、少し前の自分かもしれません。