ひとり気ままに自由を楽しむ

60歳で定年退職をした場合、男性の平均余命が約80歳だとすると自由時間は約87,600時間もあります。

日本人の正社員の年間総労働時間が約2,000時間程度なので、この87,000時間は約44年分の時間に匹敵します。

定年間際の男性に「定年後はどうしたいですか?」と尋ねると、概ね「のんびりしたい」「妻を海外旅行に連れていきたい」と答えます。その気持ちは良く分かりますが、「定年後は妻とのんびり過ごす」は、男性の理想に過ぎないかもしれません。

女性の本音は「男性が仕事をやめた後、夫がずっと家にいると思うとゾッとする」と思っている人が多いからです。

2012年の電通総研の65歳の暮らしで不安なことはという調査で、「夫が時間を持て余すことが不安」という答えが45%にも及んでいます。夫は妻と一緒に出かけたいと思っている傾向にありますが、妻は1人で行動したいと思っています。

定年後の生きがいは「配偶者と一緒に楽しみたい」思っている男性は44%いますが、妻は21%です。これは半数以上の家庭で不和が生じることを意味します。

50歳近くになったら、一人でも気ままに自由を楽しめることを覚えていくことは大事なことかもしれませんよ。