それぞれの特徴を理解しあって

女性は、幼い時に体験した記憶を想起したとき、脳はまるで今、目の前で展開したようなみずみずしさで、その記憶を再現できるといいます。
2歳の時、脳がまだどういうことかを理解できなかった記憶でも、大人の脳はその時の状況を簡単にひも解くのだそうです。
しかし、男性から見るとこの能力は脅威です。
過去に会った嫌な思い出を、女性たちは簡単に蒸し返す力でもあるからです。
何十年前の事でも、女性にとっては「過去」ではありません。
「今」の出来事なのです。

女性は左右の脳を頻繁に使います。
それに対し男性は、脳を前後に使うそうです。
それは、空間認知力と身体制御が高い証拠だそうです。
道具を使う、飛んでくるものを捕まえることに長けていることになります。
世界や宇宙までも考える男性脳は、半径3メートル以内の空間には、あまり意識は払いません。
身の回りに関しては、変化は少ない方がいいと思っています。
ご飯の定番、服装の定番、遊びの定番など、それぞれが定番を持ち簡単には変えません。
右脳(感じる領域)を左脳(顕在意識)につなげる頻度が少ないので、女性のように察することや臨機応変力については劣っています。

ひと昔前は、力仕事や工作仕事があって男手が必要でしたが、今は機械が発達し、給料も男女差が少なくなってしまった現代では、女性たちは男性脳に頼ることが少なくなってきました。
しかし商品を、高い質で効率よく市場に送り込む陣頭指揮を執っているのは男性です。
男性は、生産という現場を楽しめる才能を持った人が圧倒的に多いからです。
女性は、生産ラインがよどみなく動くことより、愛する人や、子供たちを抱きしめることを大切にするそうです。