その人を受け入れる

自分の夫や妻を、自分の思い通りに変えようとするとケンカが起こります。
すべての人間関係は、「その人がその人である」ということを丸ごと受け入れることから始まります。
目の前の人の、考え、生き方、価値観は、自分とは異なるということを認識し認めます。
相手を丸ごと認めることができれば、すごく楽になれるからです。

悩み、苦しみ、苦悩は、何かを自分の思い通りにしようとした瞬間に生まれます。
「どうしてうちの妻は小言ばかり言うのだろう」と思い、説得しようとするとケンカになります。
それを丸ごと受け入れて、「この人は何か小言を言いたいのだろう。だから、とりあえず黙って聞いてみよう」と思って聞いていると、そのうち小言の数が減って、世間話に話が変わってきます。

今までは、妻が私を変えようとして小言を言っていたわけです。
でも私がそれを丸ごと受け入れてしまうと、妻は小言を言う必要がなくなるのです。
私は妻の話しを黙って聞いて、妻はこんなことを考えていたんだ、と理解できるのです。