そう思えばいい

良寛さんのところに、80歳くらいの方が尋ねてきました。その老人は次のように尋ねました。

「家業はうまくいき、子供も孫もちゃんと家業を継いでくれて商売は順調です。私も体が健康で、やりたいことは全部やってきたし、欲しいものも全部手に入れたので、何一つ欲しいものはありません。非常に満ち足りたこの状態で100歳まで生きたい。このまま100歳を迎えるには、どうしたらいいでしょう」

良寛さんがこう答えました。
「今、100歳だと思えばいい。明日は100歳と1日、あさっては100歳と2日だと思いなさい」

この話はこれで終わりです。

すべては「今、そう思えばよい」という一言に万感の思いが隠されています。
たとえば「幸せになりたいのですが、どうしたら幸せになれるでしょうか?」と聞かれたら「今、幸せだと思えばよい」これで終わりです。

大切なことは「幸せ」に気づくために、自分の感性を磨くことでしょうか。