がむしゃら

がむしゃらになると「人生の目的」や「生きがい」が見えてくるといいます。
「こんなことをやったって何になるんだ」とか「自分がやりたいのはこんなことではない」と思っても、とりあえず自分の理屈を捨てて「目の前のことを必死になってやってみよ!」ということでしょう。

でも人間は元々仕事や勉強や練習が嫌いです。
何故かといえば脳が「働かなければいけない」「勉強しなければいけない」というから、人は嫌々ながら仕事もするし勉強もするからです。
でも普通の脳は、基本的に仕事や勉強が嫌いなので必ずストレスがかかります。

ところが仕事も勉強も、辛い練習も「好きだ」という人たちがいます。
研究の成果を追求する学者さん、冬山に命をかけてチャレンジする冒険家、仕事が楽しくてしょうがないという人もいます。
それは多分、がむしゃらに活動することによって分泌される「ベータエンドルフィン」とか「ドーパミン」などの快感物質によるおかげかもしれません。
快感物質がストレスを緩和し、脳に快感・覚醒作用をもたらしているからでしょう。
だからこそプレッシャーに強いられて頑張るのではなく、「自分から頑張るがむしゃらさ」が大切なのかもしれません。

がむしゃらになると「物事を成し遂げた達成感」を味わえるので、その喜びが脳にフィードバックされ、がむしゃらになることが更に好きになるようです。