お金は有効に使うためにある

がばいばあちゃんの口癖 島田洋七

日本人は、「何かあったらあかん!」といって、お金を使いません。
ばあちゃんは、「お金は紙や!」と言っていました。
「紙を200万持ってきたって、冬は寒いやろ。それやったら、その中の1万円でジャンパーを買うたり毛布を買うた方が暖かい」
お金は有効に使うためにあるもので、貯めてばっかりだったら単なる紙切れに過ぎません。

貯金や資産運用が必要ないとは言いませんが、そればっかりに拘っていると、単なる紙切れを一生懸命集めているという滑稽なことになりかねません。
投機的な投資に失敗し、1日で破産してしまったという話しも聞きます。
もっともっとお金が欲しい、もっともっと集めたいと思って、せっかく手に入れた大金を有効に使えないまま破産してしまう。
それでは、何の意味はないじゃないですか。

お金は有効に使わなければいけないんです。
お金という紙切れを、何か意味のある実体のあるものに変えていかないといけないんです。
それでも日本人はまじめなので「何かあったらあかん」といってお金を残そうとします。
しかし何かあったときといえば、自分が死ぬときです。
それからお金を使っても意味がないですよ。