人がお金を欲しがる理由を考えてみます。
「生活のため」
生存のために必要なものと自分がただ欲しいものの違いを見極めることが大切です。
最低いくらあれば、生きていくことができるでしょうか。
「安心感」を得るため
私たちがお金を欲しがるのは、何も贅沢をしたり、金の亡者になるためだけではありません。
万が一の時が心配なので、安心を得るためにお金を蓄えようとします。
しかし、度が過ぎると悪いことまでやりかねません。
だいぶ前の話しですが、大物女性タレントが脱税で逮捕されました。
彼女は、夫の稼ぎもいいし、自分の年齢を考えると一生食べていける資産を持っていました。
世間から見ると何の不自由もない、お金持ちといえます。
彼女の脱税の理由は何と「老後が不安だったので貯金がしたかった」というものでした。
「安心感」は、いくらお金を集めても得られるものではありません。
自分の内面の不安を見つめ、その正体を暴くことが重要です。
いったい自分は、何を恐れているのでしょうか。
「自由」を得るため
いくらお金があっても、自由を手に入れられるとは限りません。
なぜなら自由とは「心の状態」の反映だからです。
アメリカで５０億円の宝くじに当たったトラック運転手の話しを紹介します。
宝くじが当たった直後、彼は会社を辞め、大邸宅を購入し、世界一周旅行をして文字通り遊んで暮らすのですが、「どうもしっくりこないことに気がついた」と言います。
お金持ちの連中と付き合っても話題が合わないし、人間的に中身がないように思われて仕方がありませんでした。
そこで彼がとった行動は、まず大邸宅を売却し、元住んでいたアパートに戻り、元のトラックの運転手として再就職し直したのです。