おばさま方に学ぶこと

おばさま達に学びたいのは、友達つくりのうまさです。

バスを待っている間でも、目の前に赤ちゃんをおんぶしている若いお母さんを掴まえて「まあ、かわいい赤ちゃんね。おいくつ? あら笑ったわ・・・」など、すぐに知らない人と打ち解けてしまいます。

一度、男性の料理教室に行ったことがあります。男性だけですと、講師が来るまで教室はシーンとしています。
そればかりか、料理を作っている間も必要なこと以外はあまり話しません。
極めつけが、講義が終わると我先に帰っていきます。

男性の多くは、おばさま方のおしゃべりを「無駄」のことのように感じています。
男性には、おしゃべりの重要性があまり分かっていないからです。
女性は、おしゃべりの中に出てくる「貴重な情報」を脳内にある「引き出し」にしまっていきます。
何年経っても女性は、そうした情報を「いつでも」「すぐに」引き出せる能力を備えています。
(右脳と左脳を結ぶ脳梁が男性より20%も太いからです)

 たとえば、赤ちゃんの顔色が悪いことに気がつくと「こういう時はこうして、こうやればいいのだわ・・」と依然聞いた情報を引き出しから即時に取り出して対処することができます。
女性はおしゃべりを通した「貴重な情報」により、赤ちゃんを救うことができます。
一方残念ながら多くの男性は脳の仕組み上、情報の出し入れがうまくできません。

また男性の多くは「無駄」を楽しめません。
目的を達成できればそれでいいと感じているからです。
でも「無駄な時間」を楽しむことができないと、余生を楽しむことは難しくなります。
定年後の「有閑時間」は、一生涯働いてきた「労働時間」と同じくらい存在するからです。