あきらめる力 3

頑張りすぎれば疲れます。
その疲れたときに、無理やり自分の尻を叩けば「何だか生きていくのが嫌になってきた・・」ということにもなりかねません。
諦めるとは「一息入れる」ことです。
再び元気が戻ってくるまで、一旦「小休止」しようということです。
そのうち気持ちが前向きになってきたら、「また頑張るか・・」でいいのです。

いわゆる成功者といわれている人たちは「最後まで諦めなかったから、今の自分があるのです」というようなことを言います。
このような成功体験を何度も聞かされているうちに「途中で諦めること=失敗=夢や希望を失うこと」のような固定観念が植え付けられていきます。
しかし成功者といわれている人たちも、その分野をやり遂げるために、それ以外の「多くの部分を諦めてきた」はずです。
それは家族の団欒であるかもしれませんし、自分の趣味かもしれません。
すべてを完ぺきにやり遂げることは不可能だからです。

「とりあえず、これでいいんだ」と自分を納得させることができる「落としどころ」を見つけること、これが大事です。
そのためには、今まで努力してきたことに「満足できる」心をつくる努力を惜しまないことです。

諦めることには、いいこともたくさんありますよ。
諦めないで、無理して生き続けて心身ともに壊れ、すべてを失ってしまうのは如何なものでしょうか。