あきらめる力 2

本当は諦めた方がいいと思っていても、「今まで自分はいったい何をしてきたんだ。まだ何も成果を上げていないじゃないか!」という気持ちになり、何か形あるものを残せるまで諦められないことがあります。
すべてが無になるのが怖いのですが、しかし今までやってきた経験は貴重な体験ですし、将来の自分のために大きな役割を担ったことは事実です。
その体験をするために、今まで頑張ってきたのです。
諦めることは、自分に対する「無理を解放する」ことであり、もうこれ以上無駄な努力を続けることをやめることです。
そして力を蓄えて、「新たな目標のために1歩を踏み出すこと」が明らめることなのです。

エリート意識の強い人ほど、諦められない傾向にあるそうです。
プライドの高い人、自意識の高い人、頑張り屋さんもこういう傾向にあるようです。
精神科医は、「何でも諦め半分で生きていくと、かえって楽しい気持ちになれますよ・・・!」と言っています。
頑張っている時が楽しければいいのですが、頑張るのが楽しくなければ頑張るのを一旦やめる時です。
頑張るのが苦しいと感じるときは、頑張っている目的が自分のためでなく、「人に負けるのが嫌だ」というように、頑張る目的がずれてきているのかもしれません。

死ぬ直前に「ああ、いい人生だった。幸せだったな。ありがとう・・」と思える生き方を模索したいですね。