あいたいよパパ

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

東日本大災害で被災されたときには、お母さんのお腹の中にいて、その後に生まれた女の子が、震災で亡くなったお父さんを思って「あいたいよ、パパ」という詩を書きました。

パパ、あのね
つなみのときは
ママと
ママのおなかの中のわたしを
守ってくれてありがとう

パパ、あのね
パパが天国にいったあと
7月12日に
わたしが生まれたよ

パパ、あのね
わたしは、もう
1年生になったから
心配しないでね
お空の上で
ずっと生きていてね

パパ、あのね
ママから  聞いたよ
パパは、テニス、野球、スキーが
すごく上手だって
とってもかっこいいよ
ぱぱ、あのね
ママとおねえちゃんは
髪をかわいくむすんでくれるよ

パパ、あのね
ばっばは
おんせんに連れていってくれるよ
おりょうりもおいしいよ
じっちは
わたしがすきな2チャンネルを
見せてくれるよ
やさしいからね
ぴいちゃんは
いつもわたしのめんどうを見てくれるよ
こんどは わたしが
ぴいちゃんのめんどうをみるよ

パパ、あのね
ママにときどき
しかられるときもあるけど
パパのおしゃしんの前にきて
「ママにしかられたあ」
と話すと
パパの声が聞こえてきそうだよ

パパ、いま
どこのお空にいるの
おうちの上のくもの上かな

あいたいよ、パパ・・。