「代受苦」

あんなに良い人が急に亡くなってしまったという経験をした人も多いでしょう。何でこんな理不尽なことを神や仏はするのだろうと疑問が沸いてきます。

瀬戸内寂聴さんと玄侑宗久さんの対談でこの話しを取り上げていました。それによりますと、キリスト教に「代受苦」という言葉があるといいます。キリストが磔に遭ったのは「人々のために代わりに死んだのだ」という考え方です。本当に素晴らしい人が、他の人の苦しみを引き受けて代わりに死ぬということです。

良い人が不慮の死を遂げたのは、その人が神仏の目に止まり「代受苦」を受ける資格がある人として亡くなったということです。