「やるべきこと」が「今すぐやりたいことに」

「手紙屋」 喜多川泰

想像力を使えば、人間の行動力を引き出すことができます。
試しにやってみましょう。
レモンを2つに切ってしぼります。
そのしぼり汁をあなたは残らず飲み干します。
どうですか?
あなたの目の前にレモンはありません。
ただそれを想像しただけです。
でも、あなたの身体はその想像に反応して、口の中に唾液があふれてきたはずです。
リアルな想像力には、実際に身体を反応させる力があるということに気がつきましたか。
「想像力は」は「創造力」なんです。

2年後のあなたは、大学生になっています。
その毎日を想像してみましょう。
あなたが考える理想の1日を思い描いてください。
どういう大学に通って、どんな人たちと出会って、どんな毎日を送っていますか?
どんな洋服を着て、どんな授業に参加していますか?
放課後はどういう街で何をしていますか?
考えれば考えるほど、うれしくなるような1日を想像するわけです。
「こんな1日を実現したい!」と強く感じるほど、しっかり想像します。
もし将来の夢が決まっているなら、もっと先まで想像してもいいでしょう。
自分の望んでいる生活が全部手に入るところまで、具体的に想像するのです。

そこまで強く想像したあとに、自問してみてください。
では今という時間を、自分が創造した理想的な将来を手に入れるための勉強に費やすのと、テレビやスマホを見るために費やすのとでは、どちらがいいだろう?
どうですか?
「やるべきこと」が「今すぐやりたいこと」に変わりませんか?